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入院治療が必要?
必ず入院するわけではありません
統合失調症になってしまったら、入院しなくてはいけないんでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。薬の服用は大事ですが、入院は絶対ではないので、安心してください。薬物治療が進歩した現在、基本的には、入院しないで治療をするのが原則になっています。
ただし、いくつかの条件があります。
まず「外来治療」は、定期的な通院が大切です。薬の服用と同じで、決まった日に、きちんと病院に通えないと治療効果は期待できません。また、主治医との信頼関係も大切なファクターです。「この先生は信用できる」「スタッフが親身になってくれる」といった気持ちが持てなければ、かえって病気が悪化してしまう可能性があります。
①幻覚・妄想・興奮といった症状が比較的軽く、少量の薬で治療が可能だと思われる人
②自分が「病気である」という自覚を持っている人
③「病気を治そう」という意欲を持っている人
④主治医の指示に従い、薬を正しく服用できる人
⑤⑥家族が病気を理解し、共に治そうと前向き
といった人なら、「外来治療」での回復が期待できます。
入院しなければならないケース
「外来治療」が普及する中で、入院をしなくては、どうしても治療できないというケースもあります。
それは、幻覚・妄想などの症状がかなり強く出てしまうなど、病状が悪化してしまった場合です。
そのせいで「気持ちのコントロールができない」「異常な行動が多い」などの症状がひどくなり、周囲の人に攻撃的な態度をとり、ストレスを与えるかもしれないと判断された時は、入院をすすめられることになります。
また、自殺などの自傷行動を取る危険性が高い場合も、保護と治療のために入院が必要となります。さらに病気が原因で拒食症になり、体力が低下している、合併症などを併発した場合なども、入院して治療に専念した方が回復にも効果的です。
上記のようなパターンはもちろん、休養といった観点から、一時的に家族や社会から離れて、リフレッシュするという意味の入院もあるようです。
入院治療は、主治医や専門スタッフが毎日病状をチェックし、正しい投薬を行うため、治療効果が出やすいといわれています。また規則正しい生活を送ることも、統合失調症患者にありがちなルーズな生活環境を改善することにつながります。
退院できるまで
どんなに些細な病気や怪我であれ、「早く治りたい」とは誰もが願うことです。だから、「治るまで、どのくらいの時間が必要なのか」というのは、とても気になるところです。
では統合失調症で入院した場合、どのくらいで退院できるのかというと……
打撲や骨折とは違い、はっきりとした期間はわかりません。それは回復のスピードにはかなりの個人差があるからです。
また、この病気の難しいところとして、病状が目に見える形で捉えにくいという問題があります。幻覚や妄想といった症状が治まったとしても、それだけでもう治ったとはいえないからです。
よくある入院トラブルで、「もう良くなっているのに、主治医が退院させてくれない」というケースがあります。
入院の場合、学校や職場、家事などから解放され、精神的に安定した環境で治療が行えるため、外来で治療するより、治療期間が短くて済むというのは、一般的にもいわれていることです。
こういった背景もあって、患者や家族は「もう大丈夫」と退院を望むのですが、主治医側は「まだ不安定」と判断し、そこで齟齬が生じてしまうわけです。
入院治療には、患者・家族・主治医の間で、円滑なコミュニケーションを図ることが必要です。お互いが不信感を抱いている限り、病気の好転は望めません。
