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便秘・アレルギー症状(発疹、かゆみ、色素沈着)

統合失調症になったあとの経過は、ひとことで言うと千差万別、人によってさまざまです。これだけ違う経過をたどる病気は、ほとんどないと言っても過言ではありません。専門医であっても予測が難しい疾病ではありますが、最初の症状~前駆症状は、治療を施すことによって治まることが多いといわれています。

抗精神病剤の副作用としては便秘、アレルギー症状なども報告されています。

便秘になりやすいなぜ、便秘がおきやすくなるかというと、多くの抗精神病薬は腸の働きをゆるやかにする方向に働きます。そのため便が腸の中にとどまりやすくなります。しかも統合失調症という病気の影響で、患者の自身の運動量も落ちていますから、どうしても便秘になりやすい傾向にあります。特に、気分を鎮静化する薬では、便秘がおきやすいようです。

症状を改善するには、薬を変更する、量を減らすなどに加え、患者の食生活の改善、生活リズムを整えるなど、いくつかの工夫が必要になります。緩下剤をうまく使うことも、方法のひとつです。

また、抗精神病薬を飲んだ後、発疹したり、皮膚がかゆくなったり、太陽にあたるとシミができやすくなることがあります。特にアレルギー体質の人は注意が必要です。

ほかの薬を飲んだとき、同様の反応を経験したことがあれば、そのことを主治医に伝え、自分に合った薬を処方してもらうようにしましょう。

 

 

乳汁分泌・生理不順・性欲減退

抗精神病剤によって、女性の場合「生理が止まる」「生理不順になる」という人もいます。これは薬の量が増えると起きる現象で、生理がないといっても、卵巣や子宮の機能が著しく衰えているわけではありません。あまり心配する必要はないでしょう。

また統合失調症に関連するドーパミン神経は、乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)の分泌を抑える役割を持っています。しかし、抗精神病薬によってドーパミン神経の働きが抑制されると、このホルモンが多量に分泌され、妊娠していないのに、お乳が出る(乳汁分泌)ことがあります。

これは高プロラクチン血症と呼ばれる症状で、身体がいわば妊娠したような状態になっているため起こる現象です。これは男性にも起こりえる症状で、他には乳房が大きくなったり、痛くなったりすることもあります。

また男女を問わず、「性欲が落ちる」ということも報告されています。生活上、差し支えが大きい場合は、恥ずかしがったりせずに主治医に相談してください。ここにあげた症状は、 薬を変える、量を減らすことによって緩和されます。

 

 

糖尿病

糖尿病は、世界的にも問題になっている成人病です。統合失調症の患者は、糖尿病(または高血糖)を発症するリスクが、健康人より2~4倍高いといわれています。

その理由は、抗精神病薬の中に、投与によって、体重増加や血糖値(血液中のブドウ糖の量)の上昇がみられるものがあるからです。

例えば、「ジプレキサ錠・細粒」を服用した場合、先述のような症状が報告されています。この薬は、糖尿病にかかっている人は、服用することができません。加えて、親類に糖尿病患者がいる、血糖値が高い人、肥満傾向の人、体重増加が気になるという人は、服用には注意が必要です。

糖尿病ではない人でも、服用期間中の血糖値と体重の変化には、十分気を付けなくてはなりません。

服用中、以下のような症状が起きた場合、血糖値が高くなっていることが考えられます。

①激しく喉が渇く
②水やジュース、水分を多量に取る
③頻繁に尿意を催す
④トイレの回数が増える
⑤急激に体重が減る

これらの症状が現われたときは、早目に主治医に相談することです。

 

 

喫煙は副作用がおきやすくなる

喫煙抗精神病薬を服用している時、喫煙しても大丈夫なのでしょうか?

できれば避けたほうがいいといえます。というのも、ニコチンには、肝臓の薬を分解する 酵素を活性化し、薬の分解・排出を促す作用があり、そのため薬の効果が低下することが あるからです。

薬での治療効果をあげるという点からみると、やはり喫煙はすすめられません。

しかし、統合失調症の患者さんの喫煙率は高いとの報告もあります。これには、「精神症 状によるストレスを軽減しようとする」「不快な副作用を和らげる目的」だからという理 由もあるようです。

また、喫煙者が急に禁煙すると、薬の血中濃度が急激に上がり、思わぬ副作用につながる との報告もあります。

減煙・禁煙に関しては、主治医と相談しながら進めていく必要があります。ストレスなど で、どうしても禁煙できない場合は、喫煙の影響の少ない抗精神病薬を選ぶのも、ひとつ の方法です。

 

 

抗精神病薬と飲酒

投薬治療中の飲酒は、望ましいことではありません。

何故なら、抗精神病薬をお酒と一緒に飲むと、眠気が出たりふらついたり、立ちくらみしたりなど、さまざまな副作用が起きやすくなるからです。

これは肝臓の持つアルコールを分解する働きと、薬を分解する働きが、お互いを阻害し合うために起こります。またアルコールにより、脳内化学物質のバランスが失われる可能性もあります。

このように、お酒は飲んでいる薬の効果を不安定にするため、症状の再発に加え、症状を悪化させることが十分に考えられます。抗精神病薬を病気治療に生かすには、お酒は飲まないほうがいいといえます。

また、「友人とお酒を飲みに行く日には、薬を飲まなければいい」と考える人がいます。
しかし、服薬を中止することは最も避けなければいけないことです。薬を飲まなかったことで、統合失調症の症状が再び現れないとも限りません。

どうしても飲み会に参加したいのであれば、医師に相談し、指示をあおぎましょう。